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女性にとってホルモンバランスを整えることは非常に大事です。
なぜ大事なのか？
今回はそのことについて深めていければと思います。

📚 目次
1.🌸 はじめに ～お客様の体験から
2.🔍 生理痛・生理不順の「原因」は？
3.🧪 「プロスタグランジン」って何？
4.🧬 原因追求①：エストロゲン過剰
5.🍽 原因追求②：消化不良と腸の硬さ
6.🌿 まとめ：腸から変える、ホルモンと免疫のバランス
7.📖 補足：参考文献・リンク一覧（※必要に応じて）

前回の続き、、
4.🧠 原因追求①：エストロゲン過剰
～乳製品が引き起こすホルモンバランスの乱れ～

あらためて、🥛乳製品が引き起こす2つのリスクについて深めてみたいと思います。
① エストロゲン過剰
②さらに エストロゲン過剰による自律神経の乱れ

⚖️ 妊娠中の牛乳はホルモンのかたまり？

市販の牛乳や乳製品の多くは、妊娠中の乳牛から搾られています。
妊娠中はエストロゲンやプロゲステロンといった性ホルモンが高濃度になっており、それらが牛乳中に多く含まれています。

これらのホルモンは低温殺菌でも壊れにくく、体内に吸収されやすいといわれています。

📈 IGF-1（インスリン様成長因子）の影響

さらに牛乳には、IGF-1という細胞増殖を促すホルモンも含まれています。
この物質は、子宮内膜の肥厚やホルモンバランスの乱れに関わっているとされます。

その結果、体内では以下のような流れが起こりやすくなります：
→ エストロゲン優位の状態が生じる
→ プロスタグランジン(炎症性物質)の必要量が増えてしまう

これが、生理痛や子宮内膜症といったトラブルを引き起こす要因になるのです。

🧪 肝臓が疲れているとエストロゲンがたまる？

使い終わったホルモンは、肝臓で分解・代謝されてから排出されます。
しかし、肝機能が低下していると……
→ 分解が間に合わず、エストロゲンが体内にとどまりやすくなる
→ 子宮内膜を過剰に厚くし、プロスタグランジンの過剰生成を促進

つまり、肝臓が疲れている人ほど、生理痛が重くなりやすいというわけです。

🧠 自律神経への影響も見逃せない

「エストロゲン過剰」というホルモンの乱れは、自律神経にも大きく影響します。

エストロゲンには、実は脳を軽く“興奮させる”作用があります。
そのため、エストロゲンの分泌が過剰になると、
自律神経の中枢である「視床下部」が過敏に反応しやすくなります。

視床下部は、自律神経・ホルモン・体温・睡眠などをコントロールする中枢司令塔。
ここにエストロゲンという“刺激”が強く入りすぎると、神経系のリズムが乱れやすくなるのです。
その結果――
・交感神経が優位に傾き
・イライラ・不眠・緊張・焦り・冷え・消化不良といった不調が現れやすくなります。

さらに女性は、エストロゲンの影響を受けやすい体質であるため、
・月経前のPMSが強く出たり
・頭痛・めまい・便秘・下痢などの自律神経症状が月経周期にあわせて現れる

といったケースも少なくありません。

つまり――
「エストロゲンの興奮作用 → 視床下部の過敏化 → 自律神経の乱れ → 心身の不調」
という悪循環に陥ってしまうことがあるのです。

📝 まとめ

乳製品を毎日何気なく摂っていることが、
ホルモンバランスや自律神経に見えない影響を与えているかもしれません。

生理痛やPMSに悩んでいる方は、まずは
「乳製品を控える」＋「肝臓をいたわる」という視点から体を見つめ直してみることも、一つの手かもしれません。

次回、5.🍽 原因追求②：消化不良と腸の硬さ
消化不良が引き起こす小腸の硬さ、そこから起こる共通粘膜免疫系と誘導型制御性T細胞の乱れを見ていきたいと思います。