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腸もみ整体の視点で考える生理痛・生理不順~5. 原因追求②:消化不良と腸の硬さ、その3 誘導型制御性T細胞~

腸もみ専門サロン【腸元氣堂】のブログへようこそ。
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東京(銀座・綾瀬・中延・駒場東大前)と、つくばエリア(ひたち野うしく駅近く)でサロンを展開中です。
腸内環境を整えたい方、便秘・冷え・むくみにお悩みの方に寄り添う施術を提供しています。


前回は、共通粘膜免疫系の観点から
腸管が硬くなることで腸の粘膜免疫が低下し、
それが目・鼻・口・膣など全身の粘膜免疫にも影響を及ぼすことについてお話ししました。

今回はさらに深掘りして──
「誘導型制御性T細胞(pTreg / iTreg)」という
“免疫の調整役”に注目していきます。


📚 目次

1.🌸 はじめに ~お客様の体験から
2.🔍 生理痛・生理不順の「原因」は?
3.🧪 「プロスタグランジン」って何?
4.🧬 原因追求①:エストロゲン過剰
5.🍽 原因追求②:消化不良と腸の硬さ
6.🌿 まとめ:腸から変える、ホルモンと免疫のバランス
7.📖 補足:参考文献・リンク一覧(※必要に応じて)


5. 原因追求②:消化不良と腸の硬さ、その3 誘導型制御性T細胞


誘導型制御性T細胞(pTreg / iTreg)とは?


誘導型制御性T細胞(pTreg)は、
未成熟なT細胞(ナイーブT細胞)が分化した存在です。
未成熟なT細胞(ナイーブT細胞)の一部は
腸などの粘膜で“外から来た異物”に触れたときに、
「これは敵じゃないよ」という“免疫のブレーキ役”として分化・誘導されます。
……そんな“ブレーキ役”の誘導型制御性T細胞ですが、
実は「仲間づくり」にもとても熱心なんです。

・胸腺で生まれた自然型Tregが「自己免疫を防ぐ」のに対し、
・誘導型制御性T細胞は「外来の異物に過剰反応しない」よう教える細胞。
まさに、“免疫の教育係”とも言える存在です。


見逃す力=免疫寛容とは?


花粉や食べ物は、免疫から見れば「異物」なので、
本来は攻撃対象になってもおかしくありません。
でも私たちは、毎日そんなものに囲まれて暮らしています。
いちいち攻撃していたら、体は炎症だらけになってしまう…。
この「敵じゃない異物は攻撃しない」という判断を免疫に教えているのが、誘導型制御性T細胞なんです。

たとえるなら…
・花粉や食べ物は「見知らぬ通行人」
・免疫が過敏だと、その通行人をいきなり取り締まり、街(体)はパニック(=アレルギー)
・でも誘導型制御性T細胞は「この人は敵じゃないよ」と免疫に教えてくれる
これはまるで──
子どもの暴走をなだめるお母さん、
クラスを落ち着かせる先生、
演劇で行き過ぎた演技を整える舞台監督のような存在。


粘膜は“体の外”です?


ここでひとつ大切な視点があります。
実は──
腸の中や鼻・口・膣などの粘膜は、「体内」ではなく「体外」なのです。
人の体は、皮膚と粘膜で包まれた“袋”のような構造をしており、
食べ物や花粉はまだ「粘膜の表面にあるだけ」。
血中に入る前=“体外”にいるんです。
体外だからこそ、誘導型制御性T細胞は
粘膜レベルで「これは攻撃しないでOK」と判断する役割を担っています。


誘導型制御性T細胞はどこで作られ、どこで働くのか?


▲作られる場所
・主に小腸のパイエル板、特に回腸末端(おへその右下)
・腸内細菌がつくる酪酸などの短鎖脂肪酸
・食物由来の抗原やビタミンA(→レチノイン酸)
これらの刺激によって、ナイーブT細胞が誘導型制御性T細胞に分化します。
▲働く場所
・腸の粘膜固有層で「これは攻撃しなくていい」と判断
・一部はリンパや血液を通じて鼻・口・膣・肺などの共通粘膜免疫系へ移動し、
 全身の粘膜でも同様の“免疫の寛容”を教えます。


誘導型制御性T細胞が減るとどうなる?


誘導型Tregの働きが弱まると、免疫の暴走が起きやすくなります。
🌪 起きうるトラブル
・花粉症、アレルギー性鼻炎、食物アレルギー
・潰瘍性大腸炎、クローン病
・アトピー性皮膚炎
・自己免疫疾患(関節リウマチ、SLE、橋本病など)
・慢性疲労、脳腸相関の乱れ など


女性特有の視点:誘導型制御性T細胞と生理・妊娠の関係


● 生理痛や婦人科疾患とのつながり
腸と婦人科は、共通粘膜免疫系でつながっています。
腸の免疫異常が、子宮や卵巣の炎症に波及することがわかっています。
・生理痛、生理不順、PMS
・子宮内膜炎、卵巣の慢性炎症、子宮筋腫

● 妊娠とpTregの役割
胎児は、母体にとって“半分異物”です。
それでも妊娠が成立するのは、誘導型制御性T細胞のおかげ。
・妊娠初期に誘導型制御性T細胞が急増 → 着床や胎盤形成がスムーズに
・不足すると、不育症・流産のリスクが高まる


誘導型制御性T細胞が育つには“腸の環境”がカギ


▲邪魔する要因
・酪酸菌など善玉菌の減少(抗生物質・偏食など)
・腸の動きが悪い(=蠕動低下)
・酸素の増加による嫌気性菌へのダメージ
・ビタミンAの不足によるレチノイン酸低下
・炎症や腸内ガスによるバリア機能の低下

(悪玉菌がたくさんいる様子)


👐 腸もみ整体では──


腸もみ整体では、
「誘導型制御性T細胞(pTreg)」が育つ腸内環境を整えることを意識しながら施術を行っています。
特に、
小腸の末端(回腸末端)──おへその右下あたりは、
誘導型制御性T細胞が生まれる「免疫の学校」ともいえる重要な場所。
腸の動きが悪くなると、腸内細菌や免疫細胞にも影響が及ぶため、
この部位にも丁寧にアプローチすることで、
「免疫にブレーキをかける力」=免疫寛容を育てるお手伝いをしています。



次回、6.🌿 まとめ:腸から変える、ホルモンと免疫のバランス
「腸もみ整体の視点で考える生理痛・生理不順」の総まとめとして、
ホルモンと免疫のバランスを“腸から整える”という全体像をお届けします。
これまでの話がどう繋がっているのかを振り返りながら、腸の可能性を再確認していきます。

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